Senin, 17 Agustus 2020

フォートナイト開発元、「Appleが報復」と再び提訴 - 日本経済新聞

エピックはアプリ販売をめぐるアップルの行為を「反競争的」と訴えている=ロイター

エピックはアプリ販売をめぐるアップルの行為を「反競争的」と訴えている=ロイター

【シリコンバレー=佐藤浩実】人気ゲーム「フォートナイト」を開発する米エピックゲームズが17日、米アップルに再びかみついた。同社がエピックの開発者登録を8月28日付で抹消しようとしていることを公表。「回復不能な損害を受ける」とし、裁判所を通じて「報復」をやめるよう求めた。アップルとのやり取りを公表することで、世論を味方につける狙いがある。

エピックはアップルのアプリ課金システムが独占にあたるとして、13日に米カリフォルニア州の連邦地裁に同社を訴えていた。17日に訴訟向けに提出した資料で「アップルから、同社製品向けのソフト作成に必要なすべての開発ツールへのアクセスを遮断すると通知を受けた」と明かした。

エピックが問題視するのは、登録抹消の影響が13日に「規約違反」と指摘を受けたフォートナイトにとどまらないことだ。エピックがゲーム会社向けに広く提供しているソフト「アンリアルエンジン」の継続に対して「脅威になる」と言う。17日にフォートナイトの配信停止や登録抹消といった「報復」をやめるよう求めた。

両社の争いは13日に、エピックがゲーム内のアイテムを買う際にアップルの課金システムを回避する「エピック・ダイレクト・ペイメント」を導入したことで幕を開けた。アップルは同行為が規約違反にあたるとしてフォートナイトの配信を停止。直後にエピックがアップルの振る舞いを「反競争的」として訴えた。

アップルは多くのアプリ開発者に対して、課金時に30%の手数料を払うよう求めている。硬直的な同社のアプリ課金の仕組みは7月末の米下院の公聴会でも論点の一つになっていた。

今回は提訴を受けたアップルの対応に、再び問題提起したものといえる。エピックは裁判資料で、アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)が公聴会で「(不満を公にした開発者に対して)我々は報復やいじめはしない」と証言したことを引用。エピックに対して「猛烈な報復をしている」と指摘した。

アップルはエピックの再提訴に対し「違反状態を解消して再び配信するためにエピックと協力する」という従来の説明を繰り返した。

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2020-08-17 22:48:09Z
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