2020年10月30日14時37分
三菱重工業は30日、国産初の小型ジェット旅客機「スペースジェット」(旧MRJ)の開発をいったん凍結すると発表した。開発が遅延していた上、新型コロナウイルス感染拡大で旅客が急減。世界的に航空業界が苦境に陥り、当分の間は需要が見込めないと判断した。「日の丸ジェット」の実現は一段と遠のいた。
三菱重工は同日、開発活動について「いったん立ち止まる」と表明した。運航に必要な国土交通省による型式証明の取得は引き続き目指すが、開発費は大幅に圧縮する。開発体制を縮小し、今後の経済情勢を見ながら再開の時期を探る。
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