Minggu, 27 Desember 2020

中国人民銀、アントを聴取 「企業統治が不健全」 - 日本経済新聞

アント・グループの上場時期は一段と不透明になった(浙江省のアント本社)=ロイター

【上海=張勇祥】中国人民銀行(中央銀行)など金融当局は26日、アリババ集団傘下の金融会社であるアント・グループを聴取した。人民銀の潘功勝副総裁は「企業統治が不健全」など問題点を指摘、決済という本業への回帰を求めた。十分な資本の確保も指示した。また、浙江省の市場監督当局は24日に実施したアリババの調査を当日中に終えたと明らかにした。

人民銀などが27日、記者の質問に答えるという形でアント聴取に関する文書を公表した。潘副総裁はアントが抱える問題について企業統治に加え、順法意識の希薄さ、優越的な地位を利用して同業他社を排除したこと、消費者の利益を損ねた点を挙げた。

アントはスマートフォン決済で5割強の市場シェアを握る。10億人規模の利用者を持つ「プラットフォーマー」の地位を生かし、銀行への融資仲介などで多額の利益を上げてきた。金融当局はアントが受け取る高額の手数料が銀行の経営体力を奪い、金融システムのリスクになり得ると問題視してきた。

金融当局はアントに5項目の改善要求を突きつけた。本業回帰や資本の充足、金融持ち株会社の設立などに加え、「監督当局の要求に基づき、規則に反する与信と保険、資産運用業務を見直すこと」を求めた。できるだけ早期に業務の改革案とスケジュールを作成するよう指示した。アントは「すでに改革案とスケジュールの策定に着手した」などとするコメントを発表した。

これらの要求はアントにとって大きな打撃になる。アントの収益源はすでにスマホ決済から、融資や運用商品、保険の仲介など金融業務にシフトしているためだ。企業統治に問題があるとの指摘も、投資会社を通じて経営権を実質的に握る馬雲(ジャック・マー)氏の退陣を暗に求めている可能性がある。

アントは11月に株式公開を予定していたが、当局の監督方針の変更を理由に延期を余儀なくされた。今回の金融当局の要求でアントの収益下振れは避けられず、上場時期は一段と不透明になった。

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2020-12-27 09:30:00Z
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