2022年05月15日07時18分
【シリコンバレー時事】米実業家イーロン・マスク氏が簡易投稿サイトを運営する米ツイッターの買収「保留」を表明したことが波紋を広げている。米メディアはマスク氏が総額440億ドル(約5兆7000億円)での買収について、価格の引き下げか中止を画策している可能性に言及。先行きには暗雲が漂っている。
米ツイッター買収「一時保留」 偽アカウントの把握優先―マスク氏
「偽物や(個人情報を盗み取る)スパムのアカウントが、実際に利用者数の5%未満と裏付けられるまで一時保留する」。マスク氏は13日、ツイッターが既に5%未満との推計を示しているにもかかわらず、このように投稿した。偽アカウントの数などを精査する必要性を強調しているが、買収額引き下げのための交渉戦術との分析もある。
米メディアはマスク氏が合意を急ぐあまり、買収前の厳格な資産査定を怠っていたと指摘。買い取り価格が割高に設定され、資金調達も思うように進んでいないとの見方も出ている。買収成立への不透明感も手伝い、ツイッターの株価は買収で合意した4月25日から今月13日までに終値ベースで約2割下落した。
マスク氏は資金確保のため、自ら率いる米電気自動車(EV)大手テスラの株式の一部売却だけでなく、これを担保にした金融機関からの借り入れも行う計画。しかし、テスラ株もこの1カ月で約2割値下がりしており、さらなる担保の差し入れや株式売却による自己資金拡充を求められかねない状況だ。
マスク氏はその後、「まだ買収の約束は続いている」と釈明した。ツイッターのアグラワル最高経営責任者(CEO)は「成立に期待する」と述べつつ、「あらゆる事態への備えとして、正しいことを行う」と表明。混沌(こんとん)とした状況は、ツイッターの社内外を動揺させている。
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2022-05-14 22:18:00Z
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