Googleによれば、従来型の世界最速スーパーコンピューターが1万年かかる計算を、Googleが開発した53量子ビットを持つ量子プロセッサー「Sycamore」は、200秒で計算できたとのことです。
この論文は9月末に一時掲載され、各所で大きな話題となったもの。例えばIBMの研究者は、Sycamoreは特定の問題を解決するために設計されており、量子超越性を実証したとは言えないと反論していました。今回、論文が掲載されたことにより、各方面での検証・議論がさらに深まるものと考えられます。
なお、この研究がすぐに役立つものでないのは、Google自身も認めています。ただし、MIT Technology Reviewのインタビューでは、ライト兄弟の最初の飛行に例えており「最初の飛行機は12秒しか飛べず、実用性はなかった。しかし、飛行機が飛ぶ可能性を示した」としています。
今回の論文が量子コンピューターの歴史を振り返ったときに、実用化への最初の一歩であることを示せたのかどうか。今後が楽しみなところです。
https://japanese.engadget.com/2019/10/24/google/
2019-10-24 08:30:00Z
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