三菱重工業は、国産初のジェット旅客機「三菱スペースジェット(旧MRJ)」の開発体制を大幅に縮小させる検討に入った。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開発のさらなる遅れが見込まれ、開発子会社の三菱航空機(本社・愛知県)の人員を大幅に削減する。
関係者によると、三菱航空機で開発・製造にあたる従業員約2000人のうち、一部を関連会社などに配置転換させる方向だ。報酬水準の高い外国人社員なども単年度の契約を更新せず、従業員を半数近くまで減らすことも視野に入れる。
現在、90席タイプの機体は開発の最終段階だが、日米両国で実施している飛行試験は一時中断し、量産化に向けた生産スケジュールも遅らせる。さらに将来的に主力機と位置づける70席タイプも、開発を当面見合わせる方向だ。
スペースジェットの初号機納入は、当初予定の2013年から6度の延期を経て「21年度以降」に先送りされている。親会社の三菱重工が今月11日に発表した20年3月期連結決算は、開発の遅れなどから多額の損失を計上し、本業のもうけに当たる事業損益は20年ぶりの赤字となった。今期は開発費を従来の半分程度の約600億円に減らす方針も明らかにしている。
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2020-05-22 22:18:00Z
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