Selasa, 15 Juni 2021

米政権、FTC委員長にカーン氏 巨大IT規制派(写真=ロイター) - 日本経済新聞

カーン氏はIT企業の独占・寡占に批判的だ(写真は4月、ワシントン)=ロイター

【ワシントン=鳳山太成】バイデン米大統領は15日、米連邦取引委員会(FTC)の委員長に米コロンビア大学准教授のリナ・カーン氏(32)を指名した。反トラスト法(独占禁止法)の規制強化を唱える左派の学者で、米巨大IT(情報技術)企業に厳しい姿勢で臨むとみられる。

バイデン氏の指名に先立ち、議会上院(定数100)が賛成69票、反対28票でカーン氏がFTC委員に就く人事案を承認した。与党・民主党の出席議員全員に加え、野党・共和党から21人が賛成した。任期は2024年9月まで。米メディアによると、FTC委員、同委員長のいずれのポストでも最年少となる。

カーン氏は17年、安値攻勢をしかけるアマゾン・ドット・コムの競争上の問題点を批判する論文で注目を集めた。下院司法委員会がグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの独禁法違反を指摘した20年の調査報告書に携わった。

FTCは5人の委員で構成し、民主党が多数派の3人を占める。各委員は独禁法や消費者保護に関する措置の是非で1票を投じる。バイデン政権は近く空席となる委員もこれから指名する見通しだ。

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2021-06-15 22:37:33Z
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