日経平均、米ハイテク株高が追い風（先読み株式相場） - 日本経済新聞

5日の東京株式市場で日経平均株価は続伸か。前日の米株式市場でハイテク株を中心に上昇したのが日本株にとっても追い風になる。外国為替市場で円相場が円安・ドル高方向に振れているのも輸出株の支えとなり、日経平均は心理的節目の2万8000円近辺まで戻りの余地を広げることも想定される。

4日の米株式市場でハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は大幅続伸し、前週末比1.9%高となった。電気自動車（EV）のテスラが販売台数に対する前向きな評価を支えに5.6%高となった。米長期金利は上昇したが、新たな四半期に入ったのを機にハイテク株には見直し買いが入り、アップルなども買われた。米ダウ工業株30種平均は続伸し、103ドル（0.3%）高の3万4921ドルで終えた。

東京市場でも半導体関連などハイテク株に買いが広がりそうだ。米市場で電子商取引（EC）のアリババ集団をはじめ中国株の米預託証券（ADR）が上場廃止リスク後退の見方から軒並み大幅高となったのもソフトバンクグループ（SBG、9984）の買いを誘うだろう。

もっとも、ロシア・ウクライナ情勢はなお流動的で先行きへの懸念も強い。バイデン米政権などはロシアに対する追加制裁を検討する意向も示している。日中は報道を横目にしながら、上値では売りも出やすいだろう。

日本時間5日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物は上昇した。6月物は前日の清算値と比べ160円高い2万7950円で終えた。

きょうは国内で2月の家計調査が発表される。海外ではオーストラリア準備銀行（豪中央銀行）が政策金利を発表する。3月の米サプライマネジメント協会（ISM）非製造業景況感指数の発表もある。中国（上海・深セン）、香港、台湾は休場となる。〔日経QUICKニュース（NQN）〕

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2022-04-04 23:03:30Z
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