セブン&アイ・ホールディングス(7&iHD)は2日、株主宛てに4月以降2回目となる公開書簡を送り、会社側が提案する取締役人事への同意を改めて求めた。物言う株主である米バリューアクト・キャピタルがコンビニ事業のスピンオフ(分離・独立)や社長解任などを要求する中、25日の株主総会を前に応酬が続いている。
株主宛て書簡の主なポイント
- コンビニ事業の「食」における強みは商品開発や調達過程におけるスーパー事業との協業により成り立っている
- 長期的視線で株主価値を最大化するためにポートフォリオの最適化にコミットしており、適切な手段とタイミングで実施する
- バリューアクトにはコンビニ事業を迅速にスピンオフさせる明白な意向がある
- 短期的な視点に立った株主提案は競争上の優位を損なう恐れ
- 2020年のスピードウェイ買収後に株主のトータルリターンは88%、22年の取締役会刷新後は同9%を達成
同日、これより先にバリューアクトは同社のウェブサイトで、「7&iHDを新しい目線でみるときが来た」と題する英文のプレゼンテーション資料を公表。井阪隆一社長が事業形態の現状維持を続けることで株主価値を損なっているなどと主張した。
バリューアクト資料抜粋
- 7&iHDの株主に対するトータルリターンは他のコンビニの競合よりも低い
- 7&iHDが受け取った買収提案の客観的精査を怠った
- スピードウェイ買収後のサステナビリティーに対する監視が不十分
7&iHDの広報担当は、同日付のバリューアクトの資料を精査中とコメントした。
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2023-05-02 08:00:55Z
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