<為替> ドルが全面安となった。米連邦準備理事会(FRB)が1日まで開催した米連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決めたことを受け、利上げが終了するとの見方から投資家のリスク選好意欲が高まった。
ドル指数は0.3%安の106.14だった。
投資家の間では、米金利はピークに達したとの見方が強まっており、フェデラルファンド(FF)金利先物市場は12月FOMCでの利上げ確率を20%以下と予想している。
こうした見方が投資家のリスク選好度を高め、株式やコモディティー、新興国通貨などが上昇した。
ジェフリーズでFXのグローバルヘッドを務めるブラッド・ベクテル氏は「もう25ベーシスポイント(bp)引き上げるかどうか議論することはできるが、それは問題ではない。より大きなテーマは、FRBがかなりピークに近づいているということだ」と指摘した。
英ポンド/ドルは一時0.6%上昇し、1.2225ドルと1週間半ぶりの高値をつけた。終盤は0.4%高の1.2201ドルとなった。
イングランド銀行(英中央銀行、BOE)は2日、政策金利を15年ぶり高水準となる5.25%に据え置き、金利は当面高止まりするとの見方を示した。 もっと見る
豪ドルは0.54%上昇、ニュージーランドドルは0.8%上昇した。
ドル/円は0.3%下落の150.44円。週初に付けた1年ぶりの高値からは下落した。
日銀が10月30―31日に開いた金融政策決定会合で、イールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の運用を再び柔軟化することを決めたにもかかわらず、円は軟調地合いが続いている。 もっと見る
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.7%安の3万4836ドル。序盤に1年半ぶりの高値となる3万5968ドルを付けた。
NY外為市場:
<債券> 指標10年債利回りが3週間ぶりの低水準を付けた。米財務省が発表した長期債入札の増額規模が予想よりも少なかったことを受けた債券買いが続いた。
米財務省は1日、2023年11月─2024年1月の四半期に行われる国債入札規模を増額させると発表した。長期債の増額は小幅なものとなり、市場には安心感が広がった。 もっと見る
クレジットサイツ(ノースカロライナ州シャーロット)のシニア投資適格ストラテジスト、ザッカリー・グリフィス氏は「重要なデータが一通り出揃った今、間違いなく大幅な債券ラリーがある」と指摘。「今週の利回りの動きの原動力は米債のリファンディングである可能性が高い」と述べた。
一方、米連邦準備理事会(FRB)は10月31日─11日1日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を5.25─5.50%で据え置いた。 もっと見る
グリフィス氏は予想を下回った長期債入札の増額規模や米利上げの一時停止などが約3カ月にわたってかなり上昇していた米債利回りの低下につながったとした。
指標10年債利回りは12ベーシスポイント(bp)低下の4.669%。一時10月13日以来の低水準である4.626%を付けた。
30年債利回りは15bp低下の4.821%。一時4.788%と10月16日以来の低水準となった。一日の低下幅としては3月以来の大きさとなる。
2年債利回りは、9月5日以来の低水準となる4.914%まで低下した後、終盤はほぼ変わらずの4.977%。2・10年債の利回り格差はマイナス34bpとなり、10月18日以降で最大の大きなマイナス幅となった。
TDセキュリティーズの米金利戦略責任者、ゲンナディ・ゴールドバーグ氏は「強気モメンタムが定着しつつあるようだ」とし、モデルポートフォリオに米10年債のロングポジションを加えた。
米労働省が2日発表した10月28日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は5000件増の21万7000件となったことを受け、米債利回りは低下幅を拡大した。 もっと見る
米労働省が2日発表した2023年第3・四半期の非農業部門の労働生産性(速報値)は年率換算で前期比4.7%上昇し、伸びは2020年第3・四半期以来、3年ぶりの高水準となった。ロイターがまとめた市場予想は4.1%上昇だった。 もっと見る
米金融・債券市場:
<株式> 大幅続伸。米利上げ終了期待や企業の好決算が強気ムードを押し上げる中、主要株価3指数は軒並み約2%上昇した。
S&P総合500種は4日続伸し、1日としては4月以来の大幅高。ナスダック総合は5営業日続伸し、1日の上昇率としては7月28日以来の高さ。
また、米小型株で構成されるラッセル2000指数(.RUT)は2.7%高で終了し、6月6日以来の上昇率を記録した。
米連邦準備理事会(FRB)は10月31日─11日1日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、2会合連続で利上げを見送った。パウエルFRB議長は追加利上げの可能性を排除しなかったものの、最近の債券利回りの上昇による経済への影響にも言及し、市場では利上げサイクルが終了したとの楽観的な見方が浮上した。 もっと見る
アメリプライズ・ファイナンシャルの株式調査担当バイスプレジデント、ジャスティン・バーギン氏は、パウエル議長の記者会見での発言について「誰もが聞きたいと思っていた内容」と述べた。さらに、予想を上回る企業の四半期決算は、第4・四半期に向け幸先が良いという見方も示した。
ソーンバーグ・インベストメント・マネジメントのポートフォリオマネジャー、エミリー・ルベイル氏は、10月の株価急落を受け、「相場は一定の反発に向けた態勢が十分に整っている」と指摘した。
S&P主要11セクターは全てが上昇。エネルギー(.SPNY)と金利に敏感な不動産(.SPLRCR)はそれぞれ3%超上昇した。通信サービス (.SPLRCL)は0.9%高と小幅な伸びにとどまったほか、主要消費財(.SPLRCS)は1.3%高。
コーヒーチェーン大手スターバックス(SBUX.O)は9.5%高。第4・四半期(10月1日終了)決算は、世界既存店売上高と利益が市場予想を上回った。 もっと見る
半導体大手クアルコムは(QCOM.O)も5.8%高。第1・四半期(10─12月)の売上高および利益見通しは市場予想を上回った。 もっと見る
決済サービス大手ペイパル(PYPL.O)は6.6%高。通期調整後利益予想の上方修正が好感された。
バイオ医薬品のモデルナ(MRNA.O)は安い。2023年の売上高を少なくとも60億ドルと予測した。従来予測は60億─80億ドルだった。 もっと見る
アップル(AAPL.O)は引け後の決算発表を控え、2%上昇した。
3日に発表される10月の米雇用統計が注目される。それに先立ち、2日発表された10月28日までの1週間の新規失業保険申請件数は5000件増の21万7000件となった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を7.30対1の比率で上回った。ナスダックでも3.16対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は119億6000万株。直近20営業日の平均は107億8000万株。
米国株式市場:
<金先物> 米金利とドル指数の低下を手掛かりに買い戻しが入り、3営業日ぶりに反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比6.00ドル(0.30%)高の1オンス=1993.50ドル。
NY貴金属:
<米原油先物> 米欧中央銀行が政策金利を据え置いたことを背景にリスク投資意欲が回復し、4営業日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比2.02ドル(2.51%)高の1バレル=82.46ドル。1月物は前日比2.06ドル高の82.16ドルだった。
NYMEXエネルギー:
※関連情報やアプリは画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
https://news.google.com/rss/articles/CBMiSGh0dHBzOi8vanAucmV1dGVycy5jb20vbWFya2V0cy91cy9NQU1LN01IRkM1S0RaRko2VFBDNURMTE8zQS0yMDIzLTExLTAyL9IBAA?oc=5
2023-11-02 21:24:00Z
2588238821
Tidak ada komentar:
Posting Komentar