[東京 14日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比110円82銭高の3万2695円93銭と続伸して取引を終えた。主力株や好決算銘柄に買いが入ったが、一巡後は米長期金利の上昇基調が重しとなったほか米指標待ちで手控えムードが強まり、心理的節目の3万3000円も意識され上値の重い動きとなった。
前日の米国株式市場はまちまちだったものの、東京市場では主力株を中心に買いが先行。日経平均は175円高で寄り付いた後、わずかに上値を伸ばし251円高の3万2836円27銭で高値を付けた。ただ、米国で10月の消費者物価指数(CPI)の公表を控えており、徐々に膠着感が強まった。
SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長は「インフレ懸念が根強い中、米CPI発表後の金利上昇を受けた株安リスクが警戒されている」と指摘する。指標の結果が予想並みでも、目標インフレ率の2%から乖離があるため強い内容として受け止められる可能性があり「今以上に市場の受け止め方が注目されている」(同)という。
TOPIXは反発し0.37%高の2345.29ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.37%高の1207.06ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆5448億3500万円。東証33業種では、値上がりは鉱業、石油・石炭製品、非鉄金属、銀行など23業種で、値下がりは倉庫・運輸関連、不動産など10業種だった。
新興株式市場は、東証グロース250が0.84%安の672.37ポイントと、3日続落した。
個別では、前日に決算を発表したみずほフィナンシャルグループ(8411.T)が3%超高、堀場製作所 (6856.T)は13%超高となった。博報堂DYホールディングス(2433.T)は業績の下方修正が嫌気され12%超安。取引時間中に決算を発表したヤクルト本社(2267.T)も下方修正が嫌気され、5%超安で年初来安値更新となった。
主力株では東京エレクトロン(8035.T)、アドバンテスト(6857.T)、レーザーテック(6920.T)などの半導体関連がしっかり。市場では、政府が補正予算案に半導体支援約1兆9800億円を盛り込むとしたことが引き続き材料視されているとの見方があった。セコム(9735.T)、リクルートホールディングス(6098.T)、ソフトバンクグループ(9984.T)はさえなかった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが782銘柄(47%)、値下がりは821銘柄(49%)、変わらずは56銘柄(3%)だった。
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2023-11-14 11:00:20Z
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