ステーキ店チェーン「いきなり!ステーキ」などを運営するペッパーフードサービスが14日発表した2019年12月期連結決算は、純損益が27億円の赤字(前期は1億円の赤字)で、2年連続の赤字となった。営業損益は7100万円の赤字(前期は38億円の黒字)に転落した。営業赤字は10年12月期以来、9年ぶりという。売上高は前期比6・3%増の675億円だった。

いきなりステーキは店舗網の急拡大による自社の店舗同士の競合などにより既存店の客数の落ち込みが長期化している。

ペッパーフードは、いきなりステーキ全店の約1割に当たる不採算の44店舗の閉鎖を進めているほか、第三者割当による新株予約権の発行で資金調達に踏み切る方針を公表している。

20年12月期は売上高が9・1%減の614億円で、純損益は2300万円の黒字転換を見込んでいる。ペッパーフードは、お得なセットメニューを投入するなどし、巻き返しを図るとしている。