【NQNニューヨーク=戸部実華】(米東部時間11時07分、コード@BA/U)29日の米株式市場で航空機のボーイングが大幅に続伸し、一時前日比6.0%高の139.22ドルを付けた。29日朝に発表した2020年1~3月期決算で売上高や1株損失は市場予想を下回ったが、フリーキャッシュフロー(FCF=純現金収支)の赤字幅は市場予想ほど悪化しなかった。あわせて生産や人員削減の方針も示し、資金繰り懸念がやや和らいだ。
FCFは47億3000万ドルの赤字と、QUICK・ファクトセットがまとめた市場予想(57億9480万ドルの赤字)ほど悪くないと受け止められた。主力小型機「737MAX」の運航停止が長引くなか、新型コロナウイルスの影響で旅行需要が急減して空運会社からの航空機のキャンセルや支払い遅延などが相次ぎ、資金繰り懸念が高まっていた。
最終損益は6億2800万ドルの赤字(前年同期は21億4900万ドルの黒字)と、2四半期連続の最終赤字となった。減収や製造の一時停止に伴うコスト増などが響いた。特別項目を除く1株損益は1.70ドルの赤字と市場予想(1.60ドルの赤字)よりも悪化した。
売上高は前年同期比26%減の169億800万ドルと、市場予想(173億3000万ドル程度)に届かなかった。737MAXのほか、中・大型機の販売も振るわず、全体の5割を占める商用機部門の売上高が48%減った。商用機の出荷機数は66%減の50機だった。航空機の需要減を受けて、中型機「787」や大型機「777」などの生産ペースを落とす見通しも示した。
デビッド・カルホーン最高経営責任者(CEO)は29日付の従業員に向けた書簡で、世界の従業員を1割削減する方針も示した。株価は年初から前日まで6割下落しており、悪材料出尽くし感からの買いも入ったようだ。
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2020-04-29 15:13:03Z
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