29日の東京株式市場で日経平均株価は3日続伸し、前日比27円48銭(0.12%)高の2万3539円10銭で終えた。きょうは9月末の配当権利落ち日にあたり、日経平均の配当落ち影響度(約142円)を踏まえると、170円程度の上昇となった。前日の欧米株高を好感した買いが入り、相場を押し上げた。半面、米大統領選に向けたテレビ討論会に対する様子見ムードは上値を抑えた。
中国景気回復や、追加の米経済対策への期待から前日の欧米株式相場が上昇し、運用リスクを取りやすくなったインデックスファンドや年金基金などが配当再投資の買いに動いたとみられる。午後は日銀の上場投資信託(ETF)買い観測も指摘され、日経平均は株価指数先物主導で上げ幅を100円超に広げる場面もあった。日経平均は一時2万3622円と、取引時間中としては2月20日以来、約7カ月ぶりの高値を付けた。
NTTによる完全子会社化が伝わったNTTドコモは終始、買い気配のままだった。NTTデータや、他業種でも日野自など再編の思惑から買われる銘柄も散見された。
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比19.82ポイント(0.13%)安の1万4895.06だった。東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落し、3.83ポイント(0.23%)安の1658.10で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3585億円。売買高は11億4065万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は949と、全体の約4割だった。値下がりは1144、変わらずは70銘柄だった。
東エレク、ファストリ、ソフトバンクグループ(SBG)、ファナックが上昇した。一方、KDDI、テルモ、アステラス、花王が下落した。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2020-09-29 06:29:17Z
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