会場では感染対策を徹底する(上汽GM五菱汽車のブース)
【北京=多部田俊輔】世界最大級の自動車展示会、北京国際自動車ショーが26日、開幕した。新型コロナウイルスの感染拡大で日米欧の新車販売が低迷するなか、世界大手は感染封じ込めでいち早く立ち直った中国市場に商機を求めて出展する。中国メディアによると、展示される新車は電気自動車(EV)を中心に300車種を超える見通しだ。
北京の自動車ショーは上海と隔年で開く中国最大の自動車ショー。4月に開く予定だったが、新型コロナの影響で9月に延期した。米デトロイトの自動車ショーなどが相次ぎ中止となっており、2020年に世界で開催される唯一の主要な国際自動車ショーとなる。
中国では新型コロナ発生後で最大のイベントとなる見通し。展示面積は東京ドーム4個分に相当し、前回の来場者は82万人に達した。感染防止対策として、入場チケットの電子化や実名制を導入し、来場時にはマスク着用、スマートフォンの専用アプリで安全確認を実施する。
日米欧韓や中国の自動車大手が新車やコンセプトカーを展示する。EVなど新エネルギー車が多くを占める。
中国EV大手のBYDは主力の新型EV「漢」などを展示
日系ではトヨタ自動車が中国で発売したばかりの多目的スポーツ車(SUV)「C-HR」のEVなど新エネ車やハイブリッド車を展示する。ホンダは中国で初めてとなる「ホンダ」ブランドのEVのコンセプトカーを公開する。
外資勢では中国シェア首位の独フォルクスワーゲンが、人気SUVのプラグインハイブリッド車(PHV)などを公開する。中国勢も新エネ車に強い北京汽車集団や比亜迪(BYD)が新しいEVなどを展示する。
自動車ショーは26~27日がメディア向け、28~30日が自動車の業界関係者向け。一般公開は10月1~5日までとなる。
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2020-09-26 00:52:43Z
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