27日の東京株式市場は、主力株をはじめ広範囲に売りが優勢となり、日経平均は続落しそうだ。前日の米国株市場では、決算発表を嫌気されクレジットカードのビザ<V>が大幅安となりNYダウを押し下げる格好となった。債券市場では米長期金利が低下する一方で中・短期金利が上昇し、運用利ザヤの縮小をネガティブ視された金融株の下げも目立ち全体相場に影響を与えた。ただ、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数はマイクロソフト<MSFT>やアルファベット<GOOG>が個別に大きく買われたことで指数押し上げ効果をもたらし、ほぼ横ばい圏で着地している。東京市場では米株市場の動向を受けて、再びリスク回避の売り圧力が意識されそうだ。カナダ中銀が量的緩和の前倒し終了を決定したことも金融緩和期待の後退につながり、マーケットのセンチメント悪化につながる。日経平均は2万9000円台を大きく割り込み、2万8000円台後半で売り買いを交錯させる展開が想定される。
26日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比266ドル19セント安の3万5490ドル69セントと4日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同0.123ポイント高の1万5235.838だった。
日程面では、きょうは9月の商業動態統計、9月の建設機械出荷額、日銀金融政策決定会合の結果発表と黒田日銀総裁の記者会見など。海外ではECB理事会の結果発表とラガルドECB総裁の記者会見、10月の独消費者物価指数(CPI)、7~9月の米GDP速報値など。
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2021-10-27 23:02:00Z
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