【NQNニューヨーク=古江敦子】27日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反発し、前日比35銭円高・ドル安の1ドル=113円75~85銭で取引を終えた。米長期金利が低下し、日米金利差の縮小を見込む円買い・ドル売りが優勢となった。カナダドルなど一部の主要国通貨に対してドルが下落し、対円でのドル売りにつながった面もあった。
インフレの高まりを受けて米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の正常化を早めるとの観測から、債券市場では中短期債を売って長期債を買う動きが続く。10年物国債利回りが27日に前日比0.07%低い1.54%を付け、ドルに対する円買いを促した。米株式市場でダウ工業株30種平均が大幅に下落し、低リスク通貨とされる円を支えた。
カナダ銀行(中央銀行)が27日、利上げの条件を満たす時期について「2022年半ばの数四半期」との見通しを示した。従来の「22年後半」から前倒ししたため、カナダドルが米ドルに対して買われた。オーストラリアでは27日発表のインフレ指標の強さを受けて早期の利上げ観測が広がり、同国通貨が対ドルで大幅に上昇。ドル売りの勢いが円の対ドル相場に波及した。
円の高値は113円39銭。安値は113円87銭だった。
円は対ユーロで反発し、前日比35銭円高・ユーロ安の1ユーロ=132円00~10銭で取引を終えた。
ユーロは対ドルで3営業日ぶりに反発し、前日比0.0010ドル高い1ユーロ=1.1600~10ドルで終えた。米長期金利の低下を受け、欧米金利差の縮小を見込むユーロ買い・ドル売りが優勢となった。もっとも欧州中央銀行(ECB)の会合を28日に控え、積極的に持ち高を一方向に傾ける取引は手控えられた。この日の高値は1.1626ドル、安値は1.1588ドルだった。
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2021-10-27 21:32:14Z
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