【NQNニューヨーク=川内資子】19日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に4日続落し、前日比10銭円安・ドル高の1ドル=114円35~45銭で取引を終えた。円は高く始まったが、米長期金利の上昇を受けて次第に日米金利差の拡大を見込む円売り・ドル買いが優勢となった。
19日の米債券市場で長期金利は前日終値(1.60%)より低く始まった後はほぼ一本調子で上昇、一時1.64%と5カ月ぶりの高水準を付けた。市場では、米国でのインフレ圧力の高まりから米連邦準備理事会(FRB)が金融政策の正常化を進めるとの見方が広がっている。円の先安観が強く、朝方に目先の利益を確定する目的の円買いが一巡すると円売り・ドル買いが優勢となった。
ウォラーFRB理事は19日の講演で、インフレ圧力の高まりについて「一時的なのかどうかを見極めるうえで今後数カ月が重要だ」と指摘した。そのうえで「月次の物価指標が年末まで高止まりするようなら、2022年はテーパリング(量的金融緩和の縮小)以上に積極的な政策対応が必要になるかもしれない」と述べた。FRB高官がインフレ懸念を強めているとして、ドルを支えたとの指摘があった。
円の安値は114円40銭、高値は114円18銭だった。
円は対ユーロで8日続落し、前日比30銭円安・ユーロ高の1ユーロ=133円00~10銭で取引を終えた。一時133円17銭と6月中旬以来の円安・ユーロ高水準を付けた。
ユーロはドルに対して続伸し、前日比0.0020ドル高の1ユーロ=1.1625~35ドルだった。イングランド銀行(英中央銀行)による早期の利上げ観測から対英ポンドでドルが売られたのにつれ、ユーロ買い・ドル売りが先行した。ただ、米長期金利の上昇を受けて、次第にドル買いが勢いを増しユーロは上げ幅を縮めた。
ユーロの高値は1.1658ドル、安値は1.1629ドルだった。
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2021-10-19 21:23:13Z
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