23日の米株式市場では、S&P500種株価指数とナスダック総合指数が小反落。新型コロナウイルス感染症の治療で有力視されてきた治験薬の臨床試験結果がふるわなかったと伝わった。原油先物は続伸した。
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S&P500種は取引時間後半に上下動を繰り返し、前日比マイナスで終了。ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス剤が新型コロナ患者を対象とした臨床試験で成功しなかったとの報道が重し。同社はこの解析に異議を唱えている。
S&P500種株価指数は前日比0.1%安の2797.80。ナスダック総合指数は0.1%未満低下。ダウ工業株30種平均は39.44ドル(0.2%)高の23515.26ドル。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.6%。
EPウェルス・アドバイザーズのポートフォリオ戦略ディレクター、アダム・フィリップス氏は、「新型コロナ感染曲線の平坦化やワクチン開発に向けた進展が続くことに投資家は期待を寄せている。今のところは弱い経済指標を受け流し、現在の逆風が一時的なものに終わる可能性を示す好材料の方を重視したいのだ」と指摘。「本日の唐突な反応は、現在の環境下で投資家心理がどれほど移ろいやすいかを物語っている」と語った。
原油上昇を背景に、エクソンやシェブロンといったエネルギー株は上昇した。
為替市場ではユーロとスイス・フランがドルに対し下落。この日の欧州連合(EU)首脳会議は経済再建プランへの合意なしで終了した。円は小幅高。ただ、日銀が次回の政策決定会合で無制限の国債購入とCP・社債購入倍増を議論すると伝わった後、下げに転じる場面があった。
ユーロはドルに対し0.3%安の1ユーロ=1.0823ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。ドルは対円では0.1%安の1ドル=107円60銭。
ニューヨーク原油先物相場は大幅続伸。原油相場が1バレル=20ドルを下回っている中、米国内の原油生産が急減しており、昨年7月以来の低水準となったことが分かった。油価の急落を受け、米シェールオイル企業の間で新規の掘削を取りやめるといった動きも出始めた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は2.72ドル高の1バレル=16.50ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント6月限は96セント上昇し、21.33ドル。
ニューヨーク金先物相場は続伸。この1週間余りで初めて2営業日連続で上げた。コロナ禍の中、追加の景気刺激策が講じられるとの見通しが広がる中で買われた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.4%高の1オンス=1745.40ドルで終了。前日は3%高だった。
オーストラリアの産金会社エボリューション・マイニングのエグゼクティブチェアマン、ジェイク・クライン氏は、各国当局が紙幣を増刷して経済に資金を供給する中、「刷ることができない通貨が金だ」と指摘。「金が投資家の関心を引き付けている理由はそこにある」とブルームバーグテレビジョンで述べた。
原題:Stocks Decline After Virus-Drug Test Disappoints: Markets Wrap(抜粋)
Euro, Franc Weaken as EU Talks End Without Aid Plan: Inside G-10(抜粋)
Oil Gains on Slower Production in Wake of Sluggish Demand(抜粋)
Gold Extends Gains With Huge ETF Inflows Reflecting Growth Fears(抜粋)
(市場関係者のコメントを追加、相場を更新します)
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2020-04-23 21:15:00Z
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