欧州中央銀行(ECB)は15日に緊急会合を開き、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の下で購入した保有債券の再投資について協議する。ユーロ圏債券市場の断片化のリスクに対応する。事情に詳しい関係者が明らかにした。
関係者によると、ECB政策委員会はフランクフルト時間午前11時から会合を開き、イタリア国債利回り急上昇への対応を協議する。会合はほぼ2時間の予定で、再投資によって市場断片化を防ぐ方法を検討する。部外秘の協議だとして関係者は匿名を条件に語った。
政策委が他の措置を検討するかどうかは分からないとも関係者は述べた。PEPPの純購入は既に終了している。
会合についての発表を受けてイタリア国債は急上昇。13日には10年債利回りが4%を上回った。4%超は欧州債務危機の渦中にあった2014年以来。
ECB報道官は、緊急会合では「現在の市場環境を協議する」と説明。ブルームバーグの個別の連絡にはコメントを控えた。
ECBは9日の政策決定後の声明で「新型コロナウイルス禍に関連した市場の断片化が再燃する場合にはいつでも、PEPPの再投資を時間枠、資産クラス、対象国について柔軟に調整することができる」としていた。「必要ならばPEPPの純購入を再開することもできる」との方針も示した。
DWSインターナショナルのエコノミスト、ウルリケ・カステンス氏は「ユーロ圏域内のいかなる断片化も許容しないという強力な口先介入を見込んでいる」と述べ、「ECBは第一の防衛線として、再投資のより具体的な柔軟性に重点を置く公算が大きい。これが市場を落ち着かせることに寄与するかもしれない」と語った。
シュナーベル理事は14日、債券市場のパニックに対するECBの対応は必要に応じて打ち出され、状況次第だと発言。ECBは「金融政策の伝達を脅かす、ファンダメンタルズ要因を超えた調達環境の変化」を容認せず、断片化を防ぐ決意には「制限がない」と述べた。
原題:
ECB to Discuss Using PEPP Reinvestments as Crisis Response (1)(抜粋)
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2022-06-15 09:12:28Z
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