16日の東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=145円台半ばで推移。米国の金利上昇や新興国通貨安主導のドル高圧力がかかる一方、円安進行に対する通貨当局のけん制発言が警戒される。株安を受けたリスク回避の動きもドル高要因となっている。
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三菱UFJ銀行の鈴木悠太調査役(ニューヨーク在勤)は、中国発でリスク回避が広がる中、人民元安がドル高を引っ張っていると指摘。リスク回避でも円高にならない要因として、強い米景気観測から米金利上昇が続いていることを挙げた。
日米の金融政策に関しても、米利下げや日本銀行の政策修正などドル売り・円買いの方向で行動することが考えにくくなっているとし、「円売り安心感がベースにしっかりあるという市場の構造から、円キャリートレードが優勢になる」と述べた。
15日の米国債は長期・超長期債中心に下落。予想を上回る伸びとなった米小売売上高を受けて、10年国債利回りは一時4.27%と昨年10月以来の水準まで上昇した。米政策金利の高止まりも意識された。三菱UFJ銀の鈴木氏は米政策金利について「より高く、より長い(Higher for Longer)」というキーワードが意識されていると指摘した。
ドル・円は米金利上昇によるドル高、さらにアルゼンチン・ペソの切り下げや中国人民元、ロシア・ルーブルなど新興国通貨安を受けたドル買いの流れが押し上げ要因となる一方、昨年11月以来の水準まで円安が進み、政府当局によるけん制発言への警戒が上値を抑える構図となっており、神経質な展開が続きそうだ。
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2023-08-15 22:39:00Z
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