【ロンドン=篠崎健太】英外務省の報道官は16日、日本経済新聞の取材に対し、次世代通信規格「5G」の英国内ネットワークに中国通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)の参入を認めるかどうかを巡り「5Gについては各国が判断するものだ」と述べた。米政府は同社への製品供給を封じる制裁を15日に発動したが、英国は「適切な方針を検討中だ」と述べ、参入の是非は独自に判断する考えを示した。
報道官は英通信ネットワークの安全確保に万全を期すとしたうえで「いかなる決定も冷静かつ技術的なリスク評価を踏まえて行われる」と語った。決定次第、所管するデジタル担当相が議会に報告する。
英国では主要閣僚らでつくる国家安全保障会議(NSC)が、情報機関の分析などを基にファーウェイの5G参入是非を検討している。4月には中核部分を除くアンテナなどの機器については参入を認める方向だと報じられた。英通信大手はこれまでファーウェイ製品を通信インフラや端末などに広く活用しており、全面的な排除には異論も出ている。
英国は米国やオーストラリアなどと機密情報を共有する「ファイブアイズ」を構成している。トランプ米政権が世界各国にファーウェイ排除の働きかけを強めるなか、安全性評価を独自に続けてきた英政府の判断に関心が集まっている。同報道官は「英国と米国は緊密かつ長期にわたる安全保障と情報共有の関係があり、これからも続く」と強調した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44908570W9A510C1FF1000/
2019-05-16 13:10:00Z
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