米国政府はこれまでも情報通信企業に対してファーウェイやZTEと協力することを禁じており、ファーウェイは中国政府から直接に資金を得ていると述べてきました。これまでにファーウェイが何らかのスパイ活動を行っているという証拠は出ていないものの、米国は英国やカナダ、ニュージーランドなど同盟諸国に対してファーウェイ製品採用を取りやめるよう圧力をかけています。
とはいえ、それで米国内でファーウェイ製品が姿を消したかと言えば、そうでもありません。通信キャリアなどはたしかにネットワークの世代更新時にファーウェイ製品を除外しているものの、店頭に並ぶ消費者向けのスマートフォンのラインナップにまでそれが徹底されることはほとんどありません。
Reutersは、ファーウェイは部品の多くを米国のサプライヤーから調達しており、この大統領令によって多くの製品の製造販売が継続できなくなる可能性があると指摘されます。一方、"米国のサプライヤー"側の企業であるクアルコムやブロードコムなどにも、この大統領令は業績面での影響を与えることになるかもしれません。
ファーウェイはこの件に関して「当社の米国における事業を制限すれば、米国企業は安全が強化されるどころか、より高価で質の低い製品を使わされることになり、5G通信規格の整備でも他国に後れをとることになるだろう」「非合理的な規制はファーウェイの権利を侵害しており、深刻な法的問題を提起することになる」と声明を発表しました。
大統領令の発表に伴い、政府は商務省に対して他の政府機関とも協力し、10月まで(150日以内)に実際の執行計画をとりまとめることになります。商務省はまた使用禁止の対象となる企業、関連する企業が70社にのぼることを明らかにしました。もちろんファーウェイとZTEもリストに記されています。
https://japanese.engadget.com/2019/05/16/huawei-zte/
2019-05-16 06:00:00Z
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