石油市場のメルトダウンは21日も続いている。だぶついた原油を貯蔵するスペースが世界的に尽きつつあり、原油先物はテクニカル上の要因がある限月以外にも売りが広がった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)5月限は20日、史上初めてマイナスの価格を付けた。21日はパニック売りが6月限に拡大、一時42%安の1バレル=11.79ドルに下落した。
期日に近くもない先物の急落は、石油市場が陥った危機の深刻さを示す。貯蔵タンクやパイプライン、タンカーは瞬く間に膨大な過剰供給に圧倒されつつある。
エネルギーコンサルティング会社ペトロマトリックスのマネジングディレクター、オリビエ・ジャコブ氏は、WTI5月限のマイナス価格は一時的な現象となるはずだが、心理的な影響は長く残ると指摘。「20日の出来事は先物市場の信頼感を著しく傷つけた。もはや簡単に通常の取引に戻ることはない」として、米国内外の原油先物6月限の急落は生産者の痛みが当面続くことを物語っていると指摘した。
ニューヨーク時間午前5時55分時点でWTI原油6月限はやや持ち直し、24%安の15.60ドル。取引が薄くなった5月限は引き続きマイナス圏にあり、マイナス7ドル。北海ブレント6月限は21%安の20.27ドルで取引された。
原題:
Oil Meltdown Spreads Beyond Expiring Contracts as WTI Slumps 42%(抜粋)
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2020-04-21 12:00:00Z
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