外出制限で家にとどまる人が増え、ネットフリックスが3月に公開した「タイガーキング」は人気作品に(ネットフリックス提供)
【シリコンバレー=佐藤浩実】米ネットフリックスが21日発表した2020年1~3月期の純利益は前年同期比2.1倍の7億906万ドル(約764億円)となり、過去最高を2四半期ぶりに更新した。売上高は同28%増の57億6769万ドル。新型コロナウイルスの感染を防ぐため家で過ごす人が増え、有料会員数は19年12月末より1577万人(9%)多い1億8286万人となった。
有料会員の純増数は同社予想(700万人)の2倍を上回った。欧州・中東・アフリカ(EMEA)で695万人増えて5873万人となったほか、日本を含むアジア・太平洋(APAC)でも360万人増加した。新型コロナ感染症への対策で多くの国が3月から人々の外出を制限し、自宅で楽しめる動画視聴が増えたためだ。
ネットフリックスの世帯普及率が高い米国・カナダでも、1~3月は有料会員数がさらに230万人増加し、7千万人に迫った。配信サービス間の競争が激しくなると見込まれていたが「家で過ごす時間」が突然伸びたことで解約率が下がっている。米ニールセンの調査によれば、3月20日に公開した犯罪ドキュメンタリーの「タイガーキング」は10日間で米国で暮らす3430万人が視聴した。
ドイツなど行動制限を緩める国・地域も出てきたものの、有力歌手や企業は年内のイベントを中止しており新型コロナの影響が長引くとの見方は強い。ネットフリックスは4~6月期の売上高が前年同期比23%増の60億4800万ドル、純利益が8億2千万ドルになると予想する。有料会員数は3月末と比べてさらに750万人増えると見ている。
一方、ネットフリックスは株主への書簡で「自宅にとどまらなければいけない時期が終われば、会員数の伸びは鈍化する」と指摘した。新型コロナの影響で同社も3月半ばから大半の独自作品の撮影を中断しており、長引けば新作の数や配信スケジュールに響く可能性がある。ドル高によって海外事業の収益性も低下している。
ただ、小売りや航空会社など多くの企業が打撃を受けるなかで「在宅銘柄」の同社にはマネーが集まりやすく、株価は最高値圏で推移している。
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2020-04-21 20:39:35Z
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