安倍首相とトランプ米大統領の共通点は「敵と味方」を峻別(しゅんべつ)する政治手法にあった。その手法は社会の分断を深めたと指摘される。安倍氏が戦った「敵」とは何だったのか。
「未完の最長政権」第2部第10回
2016年米大統領選の直後、世界の首脳に先駆けて大統領就任前のトランプと会談したのは首相、安倍晋三だった。その後も、たびたびゴルフをプレーするなど親密な関係を築いた二人は、政治手法でも共通点があった。
トランプは「強さ」を前面に押し出し、「敵」を激しく攻撃することで3割とも4割とも言われる岩盤支持層を固めた。そのことは社会の分断を深刻化したと指摘される。
安倍もまた、「闘う政治家」を標榜(ひょうぼう)し、政敵を強く批判することをちゅうちょしなかった。2人は元々社会に入っていたミシン目を意識的に利用したのか。それとも、分断された社会によってあおられたのか――。いずれにせよ、2人の在任中、政治において「敵」か「味方」かが強く意識されるようになったことは否定できない。
- プレミアムA「未完の最長政権」 第2部
- 敵と味方を峻別(しゅんべつ)する――それは安倍政権の特徴の一つだった。敵と見なせば、ためらいなく批判を加える一方、身内への甘さがたびたび指摘された。社会に生まれた溝は深まり、いまも修復されずにいる。
日本の戦後政治は、自民、社会…
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2021-03-24 22:00:00Z
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