【ニューヨーク時事】週明け29日のニューヨーク株式相場は、ボーイングが上昇をけん引し、3営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比98.49ドル高の3万3171.37ドルで終了し、終値の史上最高値を2営業日連続で塗り替えた。一方、ハイテク株中心のナスダック総合指数は79.08ポイント安の1万3059.65で引けた。 ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比1億0217万株減の10億9586万株。 ダウ平均は取引前半、金融株などが重しとなりマイナス圏で推移。ただ、後半はボーイングが上昇をけん引し、プラス圏に浮上した。米サウスウエスト航空がボーイングの新型旅客機「737MAX」100機を新たに発注すると公表したことが買いを誘った。墜落事故を受けて同型機の運航が停止された2019年3月以降、最大の発注規模となる。 金融株は、米ヘッジファンドとの取引に伴う損失の広がりが懸念され、売られた。野村ホールディングスや金融大手クレディ・スイスは、米ヘッジファンドとの取引で多額の損失が生じる可能性があると公表。同ヘッジファンドはアルケゴス・キャピタル・マネジメントと報じられており、米金融大手ゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーなどとも取引があったとされる。 一方、バイデン米大統領が31日に演説する成長戦略や、新型コロナウイルスワクチンの接種加速への期待は根強く、株価を支えた。また、米疾病対策センター(CDC)が、ファイザーとモデルナのコロナワクチンが1回の接種で感染リスクを80%低下させたと発表したことを受け、一部の製薬株が買われた。 個別銘柄(暫定値)では、ボーイングが5.7%高、フェイスブックが2.8%高、コカ・コーラが1.5%高、ファイザーが1.0%高。一方、モルガン・スタンレーが2.6%安、JPモルガン・チェースが1.6%安など、金融株の下げが目立った。また、前週にアルケゴスによる手じまい売りにさらされたとみられるバイアコムCBSは6.7%安、ディスカバリーは2.3%安と、引き続き売られた。
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2021-03-29 21:30:11Z
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