阪急阪神ホールディングス(HD)は31日、グループのホテル6軒の営業を順次終了すると発表した。大阪新阪急ホテル(大阪市)や第一ホテルアネックス(東京・千代田)などを2021年度末から25年度末にかけて閉める。新型コロナウイルス禍で利用が減少し、ホテル事業の赤字が拡大。ホテル子会社の従業員も3割以上減らす。
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子会社の阪急阪神ホテルズは、直営ホテルを21軒運営しており、このうち6軒を閉める。同社の従業員は25年度初めまでに現在より約800人少ない約1500人にする。ホテルの跡地利用は未定という。
阪急阪神HDの大塚順一執行役員は記者会見で「構造改革を通じてホテルの事業体質を強化し、回復のピッチを高めていきたい」と述べた。ホテル事業の売上高がコロナ禍以前の9割にとどまっても、24年度の黒字転換を目指す。
阪急阪神HDは同日、ホテル事業の構造改革に伴い21年3月期に約180億円の特別損失を計上すると発表した。連結最終赤字は従来予想より40億円多い400億円(20年3月期は548億円の黒字)に拡大する見通しだ。
売上高にあたる営業収益は20年3月期比26%減の5650億円の見通し。従来予想を100億円下回る。緊急事態宣言再発令の影響で鉄道事業などが落ち込んだ。一方で各事業でコスト削減が進み、営業損益は50億円の赤字(20年3月期は951億円の黒字)と、従来予想の90億円の赤字から赤字幅は縮小する見込みだ。
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2021-03-31 10:30:00Z
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