【スエズ(エジプト東部)=酒井圭吾、ロンドン=池田晋一】大型コンテナ船がスエズ運河で座礁した事故で、大量の船舶が立ち往生し、原油輸送や製造業のサプライチェーン(供給網)への影響に懸念が強まっている。
23日に座礁したコンテナ船は、台湾の会社が運営する「エバー・ギブン」(全長400メートル、幅59メートル)。エジプトのスエズ運河庁は25日、離礁作業が終了するまで、航行を完全に停止すると発表した。足止めされた船舶は同日現在、150隻以上に上るという。
25日は早朝から船体周りの土砂を取り除く作業が続けられ、タグボート5、6隻でのえい航を試みた。しかし、港湾作業員の一人は「少しも動く気配がないようだ」と語る。エジプトの専門家は取材に「早くても数日、長ければ数週間はかかるのでは」と話した。
スエズ運河は、海上輸送される原油のうち1割が通過する要衝。海運情報サービス「ロイズ・リスト」は、座礁によって「1日当たり96億ドル(約1兆500億円)分の価値を持つ運航が止まっている」とした。
日本の海運会社では、25日正午時点で、日本郵船などが出資するコンテナ船運航会社「オーシャンネットワークエクスプレス」の2隻が足止めされている。商船三井は、化学薬品などを積んだタンカーと鋼材運搬船の計4隻が運航再開を待っている。
運航停止が長期化すれば、南アフリカの喜望峰を回る必要があり、通常より1週間程度、余分にかかる。コロナ禍による巣ごもり需要で、昨年後半からコンテナ不足が深刻化しており、運賃は高騰している。一段と値上がりすれば、日本の製造業にも影響する可能性がある。
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2021-03-25 13:38:00Z
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