【NQNニューヨーク=古江敦子】9日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反落して始まった。午前9時35分現在は前週末比122ドル77セント安の3万5085ドル74セントで推移している。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大で景気の不透明感が強まり、石油や資本財など景気敏感株に売りが先行した。ダウ平均は前週末に過去最高値を付けた後とあって短期的な利益確定の売りも出やすい。
中国では新型コロナのインド型(デルタ型)の感染拡大を受け、当局が省をまたぐ移動の制限を呼びかけ、大型イベントが一時的に中止されたと伝わった。中国税関総署が7日発表した7月の貿易統計では輸出の伸びが6月から大幅に減速した。中国の経済活動の停滞を警戒して、米原油先物相場が早朝に一時1バレル65ドル台前半と5月下旬以来の安値を付けた。これを受け、シェブロンなど石油株が下落。航空機のボーイングや機械のハネウェル・インターナショナルなど他の景気敏感株も安い。クレジットカードのアメリカン・エキスプレスやビザも下げている。
6日発表の7月の米雇用統計で雇用者数の増加幅が市場予想を上回り、ダウ平均は同日に過去最高値を付けた。9日は雇用回復の加速で米連邦準備理事会(FRB)によるテーパリング(量的緩和の縮小)開始が早まる可能性が意識され、相場の重荷になった面もあった。
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2021-08-09 13:52:06Z
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