みずほフィナンシャルグループ(FG)は17日、次期社長に木原正裕執行役が昇格するトップ人事を決めたと正式に発表した。会長には今井誠司副社長が就く。グループの経営体制を刷新し、相次いだシステム障害の再発防止や企業風土改革に取り組む。
木原氏は2月1日付で新社長に就任する。4月1日付での交代を予定していたが、木原氏は6月下旬の定時株主総会後に取締役に就任する予定。今井氏は4月1日付で会長に就く。
同日夕、都内本社で会見した木原新社長は「業務改善計画に全社一丸となって取り組み、システムと業務の安定的な運営を確保する。一連の障害に対する深い反省の下、不退転の決意で臨む」と述べた。会見に同席したみずほ銀行の藤原弘治頭取によると、坂井辰史現FG社長の体調不良が原因で社長交代時期を早めたという。
みずほ銀行は昨年11月、相次ぐシステム障害を受けて金融庁から業務改善命令を受けたほか、マネーロンダリング(資金洗浄)の疑いがある取引かどうか事前に確認する手続きを怠ったとして財務省からも是正措置命令を受けた。行政処分を受けて、みずほFGの坂井社長やみずほ銀の藤原頭取らの辞任を発表し、後任人事の選定を進めてきた。
金融庁に提出した業務改善計画も合わせて発表した。システムの安定稼働を確保するための人員の適正配置に加え、さらに人員を増やす方針のほか、顧客や営業現場からの声を継続的に点検する枠組みの構築などを盛り込んだ。障害発生時の情報集約やリスクコントロール機能の強化も図る。
また、経営トップから直接、メッセージの発信や説明機会を設けるなどして、現場とのコミュニケーション共有を強化するという。取締役会などで社外取締役を含めた外部人材を拡充する方針も掲げた。
(会見の内容を追加して記事を更新します)
これはブルームバーグ・オートメーションを利用して作成した記事です。
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2022-01-17 06:33:29Z
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