[オマハ(米ネブラスカ州) 4日 ロイター] - 米著名投資家のウォーレン・バフェット氏は4日、自身が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイ(BRKa.N)の株主総会で、食品大手クラフト・ハインツ(KHC.O)と米銀大手ウェルズ・ファーゴ(Wファーゴ)(WFC.N)への投資に引き続きコミットする姿勢を示唆した。
バフェット氏はこの日、チャーリー・マンガー副会長とともに6時間にわたって株主やアナリストからの質問に答えた。
クラフト・ハインツは消費動向の変化への対応の遅れや「オスカー・マイヤー」など古くからのブランドへの依存で業績が悪化。同社に26.7%出資するバークシャーは2月に30億ドルの減損処理を余儀なくされた。
しかし、バフェット氏は、クラフト・ハインツの日常業務を手掛ける3Gキャピタルの経営陣を擁護し、同社は経営上うまくいっているとの認識を示した。
ただ、クラフト・ハインツに「払い過ぎた」との見解も繰り返した。
また、何らかの取引で3Gキャピタルと再び組むことは「あり得なくはない」と述べた。バークシャーはクラフト・フーズとH.J.ハインツの合併の際、3Gキャピタルとともに資本参加した。
総会では、バークシャーが10%近く出資するWファーゴに関しても質問が出た。
Wファーゴは販売慣行を巡る一連の不祥事を受けた業務改善に過去2年半以上を費やし、その過程で最高経営責任者(CEO)2人が辞任している。
バフェット氏は、Wファーゴは販売慣行で「いくつかの大きな過ちを犯した」と改めて指摘し、「問題が見つかった際にはそれに対処しなければならない」と語った。また、大きな過ちを犯したCEOは富を保有したまま持ち去るべきではないとも述べた。
ただ、Wファーゴの慣行の多くの問題は、3月にCEOを辞任したスローン氏が同職に就く以前から存在しており、バフェット氏とマンガー氏はスローン氏を擁護した。
バークシャーはこの日、第1・四半期決算を発表。営業利益は前年同期比5%増加した。自動車保険事業や鉄道事業が寄与した。ただ、アナリストの予想は下回った。
バフェット氏によると、決算にクラフト・ハインツは含まれていない。同社がまだ決算を発表していないことが理由。
バークシャーはまた、17億ドルの自社株買いを実施した。
バフェット氏は、十分割安になれば、1000億ドル相当の自社株買いを喜んで実施するとの考えを示した。マンガー氏も、バークシャーは自社株買いに「より寛大」になるだろうと語った。
https://jp.reuters.com/article/berkshire-buffett-idJPKCN1SC0ER
2019-05-06 06:48:00Z
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