ソフトバンクが携帯電話契約の「2年縛り」を9月中旬に廃止する、と日本経済新聞が報じています。同グループのY!mobileも続きます。次期iPhoneの発売が見込まれる商戦期に、料金プランを刷新するとみられます。
これまでの主流、「2年縛り」
ソフトバンクが廃止する「2年縛り」は、これまで大手携帯電話キャリアで主流の契約形態となっています。
「2年縛り」は、2年間の期間を定めた契約を結ぶ代わりに月額料金を割引し、契約期間の途中で解約すると9,500円の違約金が発生します。
総務省の有識者会議は、「2年縛り」が顧客の囲い込みにつながっている、として縛りのないプランの提供を求めましたが、これまでに提供されているプランでは月額料金の差額が大きく、有名無実化していました。
総務省は、改正電気通信事業法が10月に施行されるのにあわせて、違約金の上限額を1,000円とし、期間の定めの有無による月額料金の差額を170円までとする省令を定めています。
違約金も期間契約も廃止、値上げもせず
ソフトバンクは1,000円の違約金ではユーザーを囲い込む効果もなく、収益にもつながらないと判断し、期間を定めた契約と違約金の両方を廃止し、シンプルな料金プランにして魅力を高めることを決定した、と報じられています。
また、「2年縛り」の廃止に伴う料金の値上げはしない方針とのことです。
ソフトバンクのサブブランドであるY!mobileも、9月下旬に「2年縛り」を廃止する方針とのことです。
次期iPhone商戦を前に、各社が料金見直しか
日本時間9月11日未明のイベントで発表され、20日の発売が見込まれる、新型iPhone商戦を目前にしたソフトバンクの「2年縛り」廃止により、携帯各社が料金プランを大きく見直す可能性もあります。
KDDIは先日、解約時の違約金を1,000円、2年契約の有無による月額料金の差額を170円と総務省のルールに合わせた「auデータMAXプラン Netflixパック」を発表しています。
10月に携帯電話事業に参入する楽天は、「2年縛り」は導入しない方針を示しています。同社は近日中に料金プランを発表すると見込まれます。
Source:日本経済新聞
(hato)
https://iphone-mania.jp/news-258443/
2019-09-05 10:33:00Z
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