ニューヨーク(CNN Business) 墜落事故が相次ぎ長期の運航停止を強いられている新型旅客機「737MAX」の問題で製造元の米ボーイングは11日までに、事故前に従業員らが同型機の開発について交わしていたメールなどの内部記録を公表した。
「君は家族をこの飛行機に乗せるか? 私なら乗せない」「私もだ」などのやり取りがあり、航空規制当局をあざけり、安全な飛行性能を露骨に疑ってもいた。同社への批判がさらに強まり、社への評価をさらに失墜させかねない内容ともなっている。
記録は全部で100ページ以上で、同型機の設計などを調べている米議会上下院に送られた。多くは737MAXの模擬操縦装置などの開発や認証過程にあった2017、18両年の記録で、一部は13年にさかのぼっていた。
記録には「この飛行機はピエロが設計し、それをサルたちが監督している」のくだりもあった。2017年4月のことで「めちゃくちゃに貧弱な設計」とも切り捨てられていた。
少なくとも一部の従業員が737MAXの安全性を審査していた米連邦航空局(FAA)に対して説明すべきと指示されていた内容にとまどっていたことも判明。この認証過程を嘲笑する言葉もあった。ある社員は18年5月のメールで、「私が昨年、隠蔽(いんぺい)行為をした罪は、まだ神に許されていない」とも記していた。
この内部記録をメディアにも公開したボーイングは、会社の姿勢を反映しておらず、全く受け入れられないと述べた。
FAAは声明で、言及があった特定の模擬操縦装置などは検証し、過去半年の間、3度認証されているとも指摘。安全性の潜在的な欠陥にも対応が終わっているとも述べた。
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2020-01-11 10:36:00Z
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