サウジ東部ラスタヌラの石油輸出ターミナル=ロイター
【ドバイ=岐部秀光】世界最大の石油輸出国であるサウジアラビアは2日、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟の主要産油国で構成する「OPECプラス」とその他の国に対し、石油市場の安定のため、緊急の会合を開くことを要請した。3月6日にOPECプラスによる減産協調の強化をめぐる会合が決裂し、サウジはそれまでの価格下支えからシェア重視の戦略に転換したが、これを1カ月で撤回する可能性もある。
サウジが「その他の国」に石油市場安定での協力を求めている米国を含んでいるかどうかは不明だ。ただ、緊急会合の呼びかけは「トランプ米大統領と米国の友人たちの要請に応じるもの」だと述べた。
3月6日にウィーンでひらいたOPECプラスの話し合いが決裂し、従来の減産の枠組みが失効。サウジは国営石油会社サウジアラムコの生産を能力いっぱいまで引き上げたうえ、備蓄原油まで放出して価格戦争に乗り出した。
ただし、新型コロナウイルスの感染拡大で、失われた需要の規模は想定を大幅に上回る。航空機や自動車の燃料需要が大幅に減り、足元で需要が日量2000万バレル低下するとの推計もある。産油国の減産による下支え効果には限界がある。
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2020-04-02 17:15:28Z
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