22日前場寄り付きの東京株式市場で日経平均株価は続落し、前日に比べ100円ほど安い2万6600円台前半で推移している。英国で新型コロナウイルスの変異種が広がっている。コロナ禍の収束が遅れるとの懸念や先行き不透明感から日本株にも売りが出ている。ただ、米追加経済対策への期待感は支えで、寄り付き直後からは下げ幅を縮小している。
英BBCによると欧州を中心に40カ国・地域以上が英国からの入国停止に踏みきった。経済活動の制限が強まり、景気回復が遅れるとの懸念から21日の欧州株は大幅に下落。投資家のリスク許容度が低下するなか、日本株にも売りが波及している。
もっとも、米政府でワクチン開発を指揮するチームの首席顧問は21日に「米ファイザーと米モデルナのワクチンは変異種に対しても有効だろう」と述べており、市場で過度な警戒感は後退している。米追加経済対策の関連法案が米議会で21日にも賛成多数で可決される見通しであることも好材料で、投資家心理の支えとなっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落している。業種別のTOPIXでは不動産、海運、空運、鉱業などが安い。
ソフトバンクグループ、富士フイルム、商船三井、住友鉱、JR東日本が安い。一方、エムスリー、SUMCO、ヤマトHD、アドテストが高い。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2020-12-22 00:13:54Z
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