2021年03月12日23時02分
みずほ銀行は12日、新たなシステム障害が発生したと発表した。障害は11日深夜に起き、法人顧客を中心に外貨建て送金300件強に遅れが生じた。既に不具合は解消し、送金の集中処理は12日夜に完了した。同行のシステム障害は2週間弱で4度目。
藤原弘治頭取は東京都内で記者会見を開き、「立て続けにトラブルが起き心からおわびする」と改めて謝罪。システム運用を抜本的に点検する必要があるとの認識を示した。
みずほ銀では、2月28日に全国で現金自動預払機(ATM)が約4300台停止。顧客のキャッシュカードや預金通帳がATMに飲み込まれる被害が5200件余りに上った。これを受け、藤原氏は3月1日に記者会見して謝罪したばかりだった。
その後、3日と7日にもATMをめぐるトラブルが発生。金融庁は3度にわたって報告命令を出している。
藤原氏は「このような事態が続いていることを極めて重く受け止める」と述べる一方、4度の障害の因果関係は現時点で「見いだせていない」と説明した。今後、2019年に全面稼働した基幹システムの仕様などが障害に関係しているか調査していく考えを示した。
藤原氏は度重なる障害発生を踏まえた自身の経営責任について「逃げずに受け止める」としつつも、「原因究明と再発防止が私に課せられた最大の責任だ」と述べた。親会社であるみずほフィナンシャルグループの責任も問われそうだ。
みずほをめぐっては、02年と11年にも大規模なシステム障害を起こしている。
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2021-03-12 13:46:00Z
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