日本大学理事長の田中英寿容疑者(74)が所得税法違反(過少申告)容疑で逮捕された事件で、逮捕容疑となった2018年と20年分の申告しなかった所得額が約1億2000万円に上る疑いがあることが関係者への取材で明らかになった。また、田中理事長が14年ごろにも国税当局から6000万円超の所得の申告漏れを指摘されていたことも判明。この際は修正申告を済ませたという。
田中理事長は日大付属板橋病院の建て替えなどを巡る背任罪で起訴された大阪市の医療法人「錦秀会」前理事長、籔本雅巳被告(61)らからのリベート収入などを18年と20年の確定申告書に記載せず、所得税計約5300万円を免れた疑いで逮捕された。
関係者によると、申告しなかったとされる所得は、籔本前理事長側からの資金提供が大半で、総額で約1億2000万円に上る疑いがある。年間3000万~4000万円とされる役員報酬は毎年申告されていたという。特捜部が今年9月と10月に田中理事長宅を家宅捜索した際に1億円を超える現金が見つかったが、田中理事長は周囲に「妻が経営するちゃんこ料理店の利益などをためた金だ」などと説明したという。
特捜部は、日大元理事の井ノ口忠男被告(64)らによる背任事件の捜査と並行して、日大と関係がある業者への任意の事情聴取を進め、資金提供の有無について確認を進めているとみられる。捜査は国税当局と合同で行われており、田中理事長が過去にも申告漏れを指摘されていたことから、悪質性が高いとみている。
田中理事長は特捜部の調べに容疑を否認しているという。籔本前理事長は板橋病院建て替えの設計・監理業務を受注した業者から2億2000万円の送金を受けた2日後の20年8月7日に、田中理事長に現金3000万円を渡したなどと供述したとされるが、これらの現金授受についても否定しているとみられる。【志村一也、二村祐士朗、国本愛、松尾知典】
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2021-11-30 02:55:03Z
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