米、石油備蓄５０００万バレル放出 日中印などと協調、価格抑制で初 - 時事通信

2021年11月24日00時05分

米テキサス州の石油精製施設＝０５年９月（ＡＦＰ時事）

　【ワシントン時事】バイデン米政権は２３日、日本や中国、インドなど主要消費国と協調し、石油備蓄を放出すると発表した。米国は最大５０００万バレルを放出する。新型コロナウイルス危機からの景気回復を背景に原油価格が高騰し、急激なガソリン高などで世界経済が失速することへの懸念を共有。一時的に供給量を増やして価格抑制を図る。主要国が原油高対策として石油備蓄を一斉に放出するのは史上初となる。

【図解】レギュラーガソリン店頭価格の推移

　激化する米中対立が「新冷戦」とも呼ばれる中、両国を含む協調放出は異例。米政府によると、日中印のほか、韓国、英国なども参加する。石油輸出国機構（ＯＰＥＣ）加盟・非加盟の産油国で構成する「ＯＰＥＣプラス」が大幅増産に慎重な姿勢を崩さないため、米国が他の消費国に石油備蓄の協調放出を働き掛けていた。

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