■企業や家計圧迫 深谷市の男性会社員(41)は早朝勤務があり、自宅から勤務先まで往復75キロを車通勤する。高騰前は満タン給油は4千円程度だったが、原油高の影響で最近は5千円台後半が増えた。会社からガソリン代の支給もあるが、価格が会社設定の単価を上回る時もあり、「差額分は自身で負担することもある」。買い物に行く商業施設は自宅から近い店舗に限るなど、出費の抑制に努めているという。 春日部市のパート女性(55)は11月に入り灯油を購入したが「昨年より2割ほど高く驚いた」と話す。冬場は部屋を石油ストーブで暖めるため価格上昇は悩みの種。「早く値下がりしてほしい」と望む。 ■値上げできない 原油高は事業者の経営を圧迫する。県東部でクリーニング店を営む男性(42)は「今冬を越せるかどうか」とため息をつく。新型コロナウイルス下でテレワークが普及した影響で、スーツなどビジネス需要が大幅減。昨年の売り上げは前年比で3割減。その中での原油価格高騰に「今が一番苦しい」と声を落とす。
衣類に付いた汚れを取る溶剤や乾燥機などを動かすボイラーの燃料に石油や灯油が使われる。配送車のガソリン代も増え、プラスチック製ハンガーなどの仕入れ価格も上昇。「4月に値上げをした。お客さまのためにも簡単に値上げできない」と語った。 県北部でトマトやキュウリをビニールハウスで栽培する農業生産法人の男性社長(45)は「重油価格が1リットル当たり100円を超すのは初めて見た」と驚きを隠さない。 ハウス内の温度を20度程度に保つため重油を使用。10月上旬は80円台前半だったが、価格上昇が続き11月に入り100円台に突入。昨年の同時期は75円程度だった。肥料や資材も高騰するが「経営的には三重苦だが、出荷価格に転嫁しづらい」と嘆く。 ■再び外出控えも 「ガソリン価格高騰で満タン給油が減り、定額または定量給油が増えた」と話すのは県南部で複数のガソリンスタンドを経営する男性経営者(59)。個人では買い控えの傾向が顕著だという。半導体不足に伴う自動車関連の生産調整で、輸送量が低下した物流企業の需要も減る。仕入れ値上昇も、販売価格には反映できない一方、取引先からは契約単価の引き下げが求められ「苦境が続きそうだ」と語る。
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2021-11-14 01:53:13Z
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