22日の東京株式市場で日経平均株価は反落か。前週末19日の米株式市場でダウ工業株30種平均が下落した流れを受け、東京市場でも売りが先行しそうだ。欧州で新型コロナウイルスの感染が再拡大していることが重荷となる。日経平均は2万9500円程度が下値のメドとなるだろう。
19日の米株式市場ではダウ平均は3日続落し、前日比268ドル安の3万5601ドルで終えた。新型コロナ感染の再拡大を背景に欧州景気の回復が遅れるとの見方が投資家心理の悪化につながった。旅客需要が伸び悩むとの懸念で、航空機のボーイングは大幅安となった。
日本時間20日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物は下落し、12月物は前日の清算値より170円安い2万9610円だった。朝方の日経平均は下落して始まる公算が大きい。外国為替市場で円相場が1ドル=113円台後半と前週末時点よりも円高・ドル安で推移していることも輸出関連株を中心に重荷となる。
一方、米長期金利の低下を背景に前週末にハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は上昇した。国内でもグロース(成長)株の一角には資金が向かう可能性があり、相場を下支えしそうだ。
個別では日本水産に注目だ。19日、ちくわやカニカマなど家庭用すり身製品や冷凍食品を2022年2月から値上げすると発表した。海外需要の高まりによる魚価高騰や原材料、物流費の上昇に対応する。値上げによる採算改善が意識されそうだ。
22日は米国で10月の中古住宅販売件数の発表やズーム・ビデオ・コミュニケーションズの決算発表が予定される。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕
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2021-11-21 23:04:13Z
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