【NQNニューヨーク=横内理恵】3日の米株式市場ダウ工業株30種平均は4日続落し、前日比146ドル51セント(0.5%)安の3万2001ドル25セントで終えた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の2日の会見を受け、金融引き締め長期化への警戒が強まった。ただ、4日朝に発表される10月の米雇用統計を見極めたいとのムードから午後にかけては下げ渋り、持ち高調整の買いで小幅に上昇する場面もあった。
パウエル議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で政策金利の終着点(ターミナルレート)がFRBの従来予想より高くなる可能性を示唆し、早期の利上げ停止も否定した。3日には英イングランド銀行(中央銀行)も0.75%の利上げを決め、利上げ幅を前回(0.5%)から引き上げた。高インフレから米欧の中銀による積極的な引き締めが続く。
FRBの利上げ長期化を織り込み、米長期金利は朝方に一時4.22%(前日終値は4.10%)に上昇した。金融政策の影響を受けやすい2年債利回りは4.74%と2007年以来の高水準を付けた。金利上昇で株式の割高感が強まり、ダウ平均は420ドル下げる場面があった。スマートフォンのアップルなど高PER(株価収益率)のハイテク株の売りが目立った。
売り一巡後はダウ平均は下げ渋り、小幅高に転じる場面もあった。米雇用統計では雇用者数の伸びが9月から鈍化すると予想されている。発表を受けて相場が動く可能性があり、様子見ムードが広がった。長期金利が4.1%台に戻したのも市場心理を支えた。航空機のボーイングなど景気敏感株に買いが入った。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は4日続落し、前日比181.856ポイント(1.7%)安の1万0342.941で終えた。ネット通販のアマゾン・ドット・コムや検索サイトのアルファベットなど主要ハイテク株への売りが目立った。
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2022-11-03 20:08:07Z
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