エーザイと米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病新薬レカネマブ(商品名レケンビ)は9日、米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会による支持を得た。保険適用の拡大につながるFDA完全承認への道が開かれた。
6人の諮問委メンバーは、アルツハイマー病治療薬としてのレカネマブ使用を全会一致で支持した。
レカネマブは、アルツハイマー病患者の脳内に沈着したアミロイドベータと呼ばれる有毒タンパク質を除去する新しいクラスの医薬品で、その先駆けの一つ。1月にFDAから迅速承認を受けていたが、完全承認となればメディケア(高齢者・障害者向け医療保険制度)の幅広い適用対象となる。
ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリストによると、FDAの完全承認が得られれば、レカネマブの米国での売上高は年間20億ドル(約2800億円)を超える見通し。FDAは諮問委の勧告に従う義務はないが、その通りの決定を下すことが多い。
FDAは7月初旬までに最終決定する見通し。
原題:Eisai, Biogen Get FDA Advisers’ Support for Alzheimer’s Drug(抜粋)
(年間売上高の予想など内容を追加しました)
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2023-06-09 20:16:00Z
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