【NQNニューヨーク=稲場三奈】27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は7営業日ぶり反発して始まり、午前9時35分現在は前日比66ドル31セント高の3万3781ドル02セントで推移している。朝発表の米経済指標が市場予想を上回り、米景気の底堅さを意識させた。前日まで下げが続いた後で、値ごろ感があるとみられた銘柄にも買いが入り、ダウ平均の上げ幅は100ドルを超える場面がある。
朝方発表の5月の米耐久財受注額は前月比1.7%増とダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(1.0%減)に反して増加した。4月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数では、主要20都市の前年同月比の伸び率が市場予想ほど低下しなかった。いずれも米景気の底堅さを示す内容と受け止められ、買いが入っている。前日に下げが目立ったハイテク株にも買いが入り、指数を支えている。
28日には欧州中央銀行(ECB)主催の金融シンポジウム「ECBフォーラム」でパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がラガルドECB総裁やベイリー英イングランド銀総裁、日銀の植田和男総裁らとパネル討議に参加する。主要中銀トップの金融政策や物価見通しについての発言に関心が集まる。
個別では、スポーツ用品のナイキやクレジットカードのビザといった消費関連株に買いが入っている。ソフトウエアのマイクロソフトやスマートフォンのアップルも高い。一方、石油のシェブロンや工業製品・事務用品のスリーエムが売られている。朝方発表の四半期決算や通期見通しが振るわなかったドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスは大幅に下落している。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3営業日ぶり反発で始まった。電気自動車のテスラや半導体のエヌビディアが高い。一方、アナリストの投資判断引き下げが伝わったネット検索のアルファベットが下げている。
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2023-06-27 13:57:20Z
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