24日の米株式相場は急反落。米国の複数州で起きている新型コロナウイルスの感染再拡大が景気回復を妨げるとの懸念が広がった。米国債とドルは上昇。
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フロリダ州とカリフォルニア州では新型コロナの新規感染者数が過去最高となり、テキサス州ヒューストンの病院では集中治療室(ICU)病床の占有率が97%に達した。S&P500種株価指数の業種別指数は全て下げ、エネルギーが最大の下落率となった。ニューヨークなど北東部3州は、感染急増地域から訪れる人に14日間の自己隔離を義務づけると発表。旅行関連など、活動再開への期待で値上がりしていた株が売り込まれた。
S&P500種は前日比2.6%安の3050.33。ダウ工業株30種平均は710.16ドル(2.7%)安の25445.94ドル。ナスダック総合指数は2.2%低下し、9営業日ぶりにマイナスで終えた。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.68%。
新型コロナ再拡大で経済活動再開のペースダウンや巻き戻しが余儀なくされるとの懸念で、市場のセンチメントは急速に悪化している。欧州連合(EU)と米国との貿易摩擦再燃への警戒も強い。このほか国際通貨基金(IMF)は、新型コロナで打撃を受けている世界経済の見通しを一段と引き下げた。2カ月前の時点よりも深刻なリセッション(景気後退)と景気回復の遅れを予想している。
プルデンシャル・ファイナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、クインシー・クロズビー氏は「市場のバリュエーションについては適正だとか、行き過ぎているとか、個々が何とでも主張できる状況ではあるが、現状では買われ過ぎだ」と指摘。「市場がこうも順調に推移してきた今では、若干の泡が消えてしっかりとするよう利益を確定し、次の動きに備えるというのがたいていは手堅い」と語った。
外国為替市場ではドルが全面高。新型コロナの感染再拡大や、米国がフランス、ドイツ、スペイン、英国からの輸入品に新たな関税の賦課を検討していることを明らかにしたのが材料となった。カナダ・ドルはフィッチがカナダの信用格付けを引き下げたことから下落した。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.6%上昇。取引が進むにつれ上げ幅を拡大した。ドルは対円で0.5%高の1ドル=107円04銭。ユーロは対ドルで0.5%安の1ユーロ=1.1251ドル。
ニューヨーク原油先物相場は大幅続落。米エネルギー情報局(EIA)の統計で、先週の米原油在庫が過去最高水準に達したことが明らかになった。在庫増加はこれで3週連続。感染再拡大で経済が停止状態に逆戻りする恐れが懸念されていたところに、在庫圧力が加わった。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物8月限は2.36ドル(5.9%)安い1バレル=38.01ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント8月限は2.32ドル下げて40.31ドル。
ニューヨーク金先物相場は反落。朝方は堅調に推移したが、ドル指数の上昇に伴い、代替資産としての金の投資妙味が低下した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は0.4%安い1オンス=1775.10ドルで終了。一時は1796.10ドルと、中心限月としては7年ぶり高値まで上昇する場面もあった。
原題:U.S. Stocks Tumble With Virus Threatening Economy: Markets Wrap(抜粋)
Dollar Rises on Virus; Loonie Drops After Downgrade: Inside G-10(抜粋)
Covid’s Comeback Is Threatening Oil’s Remarkable Price Recovery(抜粋)
Gold Falters in Ascent Toward $1,800, Buffeted by Rising Dollar(抜粋)
(第4段落以降に市場関係者コメントなどを追加、相場を更新します)
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2020-06-24 21:00:00Z
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