[東京 27日 ロイター] - 日銀が27日発表した2020年度決算によると、経常利益は前年度比20.7%増の1兆9764億円となった。円安が進み、外国為替関係損益が黒字に転換。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う市場の動揺で積極購入した上場株式投信(ETF)の分配金が増え、ETFの運用益が20.3%増となったことも押し上げ要因になった。保有ETFの評価益は過去最大に膨らんだ。
最終利益に当たる当期剰余金は1兆2191億円の黒字と前年度比5.9%減となった。課税所得の増加で法人税の支払いがかさんだ。当期剰余金から法定準備金と配当金を差し引いた国庫納付金は1兆1581億円となった。
<コロナオペ、金融機関への付利は374億円>
20年度の損益状況では、外国為替関係損益が2478億円の黒字と前年度の2144億円の赤字から黒字に転換した。ETFの運用損益は7275億円の黒字。一方、国債の利息収入は1兆0866億円で前年度比1093億円減。債券取引損失引当金に3987億円を計上した。新型コロナ対応で打ち出した特別オペにより、金融機関に374億円の付利を実施した。
運用資産合計の利回りは0.181%で、前年度の0.242%から低下。国債の運用利回りは0.247%から0.207%に低下した。いずれも過去最低を更新した。
<貸出金が2.3倍に>
新型コロナ感染拡大で金融緩和を強化したことで、3月末の資産残高は前年度末比18.2%増の714兆5566億円となった。9年連続で過去最大。
資産別では、コロナ対応オペで貸出金が2.3倍の125兆8402億円と急拡大。国債は9.5%増の532兆1652億円、ETFは20.7%増の35兆8796億円となった。半面で、ドル資金供給の需要減で外国為替は70.4%減の7兆6787億円。
<保有ETF、評価益は15.4兆円で過去最大>
3月末の保有ETFの時価は51兆5093億円。評価益は15兆4444億円で、過去最大となった。新型コロナの感染拡大で株安傾向が強まった昨年3―4月にETFを積極購入、昨秋以降の株高で評価益が拡大した。日銀の試算によると、ETFの3月末時点の損益分岐点は日経平均で2万円程度。
20年度末の自己資本比率は8.87%で、前年度末の8.79%から上昇した。
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2021-05-27 08:47:00Z
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