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25日の米株式相場は小反落。米金融当局者がハト派的見解をあらためて示したが、最新の経済指標が示すインフレ兆候が相場を圧迫した。米国債は続伸。
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S&P500種株価指数はもみ合いに終始した。4月の米新築一戸建て住宅販売は価格高騰が逆風となり、予想よりも減少した。コンファレンスボードが発表した5月の米消費者信頼感指数は、インフレ見通しの上昇などを受けて今年初の低下となった。
S&P500種は前日比0.2%安の4188.13。ダウ工業株30種平均は81.52ドル(0.2%)安の34312.46ドル。ナスダック総合指数は0.1%未満低下。米国債市場では10年債利回りが4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.56%。
米連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長は物価上昇圧力がおおむね一時的現象にとどまるとの見方を示した。インフレ高進長期化のリスクは小さいとする他の当局者の発言と同様の見解だが、指標がインフレ圧力を示し続けた場合、緩和的な政策をあとどれだけ継続できるのかについて、投資家の懸念は根強い。
エバコアISIのポートフォリオ戦略担当責任者、デニス・デブシェール氏は、コロナ禍からの脱出過程やそれを取り巻く不透明性に直面する中、各種データの振れが大きくなることを「想定しておくべきだ」と語った。
外国為替市場ではユーロが上昇し、対ドルで1月以来4カ月ぶりの高値となった。主要通貨に対するドルの広範な下げが背景。米国債利回りの低下に加え、シカゴ連銀のエバンス総裁が最近のデータは高インフレの到来を示唆するものではないと発言したことがドルの重しとなった。
主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。一時は0.3%下げ、1月上旬以来の低水準を付けた。ニューヨーク時間午後4時58分現在、ドルは対円では0.1%未満高い1ドル=108円77銭。ユーロは対ドルで0.3%高の1ユーロ=1.2252ドル。
ニューヨーク原油先物相場はほぼ変わらず。対イラン制裁が緩和されて供給が増える可能性が警戒された一方、需要回復が続くとの見通しが相場を下支え、前日終値を挟んでもみ合う場面が目立った。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物7月限は2セント(0.1%未満)高の1バレル=66.07ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は19セント高の68.65ドル。
金スポット相場は続伸し、4カ月余りぶりの高値となった。最近の物価上昇が一時的現象にとどまるとの見解が米金融当局者から新たに示され、緩和縮小に向かうとの思惑が後退した。米新築住宅販売が予想よりも減少したことも材料視された。
金スポットはニューヨーク時間午後3時25分現在、前日比1%高の1オンス=1898.85ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限も続伸し、0.7%高の1900.50ドルで終えた。
原題:Stocks Drop as Economic Data Outweigh Fed Remarks: Markets Wrap(抜粋)
Euro Advances to 4-Month High; Dollar Resumes Drop: Inside G-10(抜粋)
Oil Rises With Investors Assessing Iran Talks and Demand Bump(抜粋)
Gold Extends Rally With Metal On Pace to Wipe Out 2021 Losses(抜粋)
(市場関係者のコメントなどを追加、相場を更新します)
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2021-05-25 21:08:00Z
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