アメリカの大手石油会社「エクソンモービル」の株主総会で、取締役会の新たなメンバーに、気候変動対策の強化を求めるいわゆる“物言う株主”が推薦した2人が選任されました。会社側はこの議案に賛同しないよう呼びかけていたため、現地メディアは「石油の巨人の歴史的な敗北」とも伝えています。
エクソンモービルは26日に株主総会を開き、いわゆる“物言う株主”で、投資会社の「エンジン・ナンバーワン」からこの会社が推薦する4人を取締役会のメンバーに加えるよう求める議案が提出されました。
エクソンは投票の結果、暫定的な集計として、4人のうちの少なくとも2人が取締役に選任されたと発表しました。
人事案を提案した投資会社は、総会の前からエクソンの経営陣による気候変動対策が十分でないと主張し、今回、ほかの多くの株主からも一定の賛同を得た形です。
一方、エクソン側は株主にこの議案に賛同しないよう呼びかけていたため、有力紙のウォール・ストリート・ジャーナルは、「石油の巨人の歴史的な敗北」とも伝えています。
ウッズCEOは「新しい2人の取締役を歓迎する」という声明を出しましたが、今後、踏み込んだ環境対策を迫られる可能性があります。
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2021-05-27 01:25:49Z
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