【NQNニューヨーク=張間正義】27日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3日続落し、前日比70銭円安・ドル高の1ドル=109円80~90銭で取引を終えた。米労働市場の改善が進み、経済の回復が加速するとの見方から米長期金利が上昇した。日米金利差の拡大を手掛かりとした円売り・ドル買いが優勢だった。
米労働省が27日発表した週間の新規失業保険申請件数は40万6000件と前週から減少し、市場予想(42万5000件程度)よりも少なかった。昨年3月に新型コロナウイルスの感染拡大が始まって以降の最低水準となった。景気回復期待の高まりで、前日まで1.5%台で推移していた米長期金利は27日に一時1.62%に上昇した。
28日に米連邦準備理事会(FRB)が重視する物価指標の4月の個人消費支出(PCE)デフレーターが発表される。新型コロナの影響で前年に落ち込んだ反動から大幅な上昇が見込まれている。発表後に米長期金利が上昇すると見込んだ投機的なドル買いも入ったという。
ニューヨーク市場での円の安値は109円92銭、高値は109円22銭だった。
円は対ユーロで反落した。前日比85銭円安・ユーロ高の1ユーロ=133円90銭~134円ちょうどで取引を終えた。一時は134円04銭と2018年2月以来の円安・ユーロ高水準を付けた。
ユーロは対ドルで小反発した。前日比0.0005ドル高い1ユーロ=1.2190~2200ドルで終えた。欧州景気の回復期待によるユーロ買い・ドル売りが入った。
ユーロの高値は1.2211ドル、安値は1.2180ドルだった。
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2021-05-27 21:54:29Z
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