エバーグランデ債務問題の現状
23日の香港市場の開始直後、エバーグランデの株価が前営業日の終値から30%超上昇する場面があった。 その理由は、同日に同社が人民元建て社債の利払い(2億3200万元(約39億円))を実施したからだ。 また、支払いに猶予期間があるドル建て社債の利払いについては、中国当局がデフォルトを回避するようエバーグランデに指示したと報じられている。 ひとまず、人民元建て社債の利払いによってデフォルトへの警戒は減ったようだ。 例えば、9月15日頃から20日にかけての為替市場では、エバーグランデがデフォルトした場合、中国経済に相応の影響が出るとの懸念が増えた。 その結果、中国経済への依存度の高い韓国のウォンが対ドルで売られた。 その後、人民元建て社債の利払いの実施が報じられるとウォンは買い戻された。 利払い実施は主要投資家のリスクテイクを支え、世界的に株価も反発した。 一部の主要投資家は、エバーグランデの利払い実施を共産党政権による本格的支援の兆しと解釈したようだ。 エバーグランデのデフォルトは中国不動産セクターなどでの信用リスクを上昇させ、金融システム不安を引き起こすリスクを内包する。 それは、中国の実体経済にかなりの打撃を与えるだろう。23日の利払い実施によって、貧富の格差解消に取り組む共産党政権がそうしたリスクを冒すことはないだろうと考える投資家が増えた。 しかし、今回の利払いに安どするのは早計だ。 社債や銀行借り入れ、取引先への未払い金など同社の債務規模は33兆円を超える。 債券市場では2022年3月から2023年1月に償還を迎えるエバーグランデのドル建て社債の利回りが高止まりしている。 主要な債券投資家はエバーグランデの債務リスクを客観的に評価しているといえる。 その最大の要因は、共産党政権が本格的な救済を実施する方針を表明していないことだろう。
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2021-09-26 22:02:22Z
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